幻想の一夜

生まれてはじめて、隣の町、山鹿市で毎年行われている「山鹿燈籠まつり」というものをみてきました。

行った方は、口々に「幻想的でいいわよ」といわれます。
いったいどんなものなんだろう、、、?

いわれは、その日いただいたパンフレットにこう記されています。
「その昔、菊池川一帯にたち込めた霧に進路を阻まれた景行天皇のご巡幸を、山鹿の里人たちがたいまつを上げてお迎えしました。以来、里人たちは天皇を祀り毎年たいまつを献上し、室町時代になって、和紙で作られた灯籠を奉納するようになったとも言われています。金灯籠を載せて踊る千人灯籠踊りもそれに由来しています。」

会場、、、というには広すぎるのですが、その日は、山鹿市内各所で灯籠踊りが踊られます。
その中でも、メインの会場に出かけました。

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頭上に和紙と糊だけで作られた「金灯籠」を載せて、たくさんの女性が会場入りされます。少しずつ、やぐらの周りに円が増えていき、9周まわられたでしょうか。それはそれは、もうこれだけで十分美しいのです!

ここに、景行天皇に扮した方と、たいまつを持った里人に扮した方々がはいってこられます。踊りの始まる頃には、会場のライトも落とされ、たいまつのみがあたりを照らします。

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♪山鹿灯籠は夜明かし祭り  よへほよへほ  町は灯の海人の波  よへほよへほ

(もちろん、生演奏の!)よへほ節にあわせて、1000人?の女性たちがゆっくりと踊り続けます。頭を傾げると、頭上の灯籠も傾き、それがまた1000人いれば、夢の中の出来事のようです。

この他2曲踊られましたが、やはり、よへほ節が一番ゆったりとして美しいように思いました。

♪よへほ  よへほ

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ボーっとしてしまった頭を冷やしながら、千人踊りの会場を後にし、街中を少しそぞろ歩きします。すると、街中でも灯籠踊りを踊っています。

みると、生で三味線の伴奏がついているのですが、そのうち一人は小学生くらいの男の子。その横を少々お姉さんから小学生くらいの女の子までが一緒に踊っていきます。

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こうやって、子どもの頃からこの祭りに親しんで、伝統はちゃんと受け継がれていくのだなあ、、と感じました。がんばれ!少年!

本来は、このあと、街中いたるところに飾られた灯籠を大宮神社に奉納する上り灯籠があり、ここまでみるのが本当のよさらしいのですが、時間の都合で、またのおたのしみができました。

幻想の一夜。夏祭りにはあまり出かけたことがないのですが、とてもいい気分で深夜に帰り着きました。夢の中もあの灯籠のぼんやりとした灯りが照らしてくれそうです。
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# by 93hossy | 2007-08-17 01:26 | 日記 | Comments(6)

関さば!!

本日も見事に真夏日でございました!!あ、暑すぎルーーー!!!!

しかし、わが父は、この炎天下、大分まで海釣りに出かけていたんです。前日から、、。(笑
(好きとはいえ、、、私には無理無理無理!絶対無理!)

夕方、そろそろ食事の支度でも、、と思っていたところにウッキウキの声が!

「お父さんデーーーす!エーーー、、今から別府を出まーーーす!」
これね、釣果がたくさんあるときの電話です。(笑

かえってきたら、、、!!!まああああでっかい関さば、関あじがゴロゴロ!!!
汗でグダグダのところを、早速出刃包丁握って調理開始!
父の感心なところは、趣味で釣りに出かけたら、最後の調理、後始末まできちーーーんとやってくれるところです。私はその他のちょこっとしたもの、ゴーヤの酢の物、だし巻き、瓜の薄味あんかけ風、などなど作って後はお任せです。

「いっただっきまーーーーす!!」

「んんんんんんんんーーーーうまいっ!!」笑顔笑顔笑顔笑顔笑顔・・・・・・・

臭みなんて、当たり前ですが、まったくなし!!
身はコリッコリ!
これでもかっ!と分厚くきってあるんですけど、もうぺろっと平らげてしまいます。
しょうがをちょっとのせて、いやいや、わさびで、私はごま醤油で、、、。それぞれの楽しみ方であっという間に1匹分終了。

ご馳走様でした。食べたすぐあと、感動を持ち越したままアップしております。
うちに釣れてきてくれたさば君に感謝。
父に感謝。また関あじ・関さばよろしくね。

写真は、食べる前の関さば君。光具合、最高です。(笑
一応、下の陶板は私作。もうこういう場合、器はほとんどどうでもよい、、、といっても過言ではないでしょう(笑
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# by 93hossy | 2007-08-16 00:00 | 日記 | Comments(6)

こんな日もあります。

今日は、午後から、ブログ用のプロフィール写真をとってもらうことになっていました。

とってくれるのは、友人のKさん。ホシノマニアと言ってくれる彼女、いったいどんな私を撮ってくれるんでしょう、、、。

3ヶ月ぶりに会った彼女と、すっかり話が盛り上がりそうになりましたが、今日はダメダメ!
さっそくまずは土コネから撮っていただきました。

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自分のペースで土コネをしていると、動作がすばやすぎる、ということでした。とはいえ、仕事の様子をなるべくそのまま撮って貰いたかったので、だいたい終わり、という頃に少しペースを緩めて、、、「固まりすぎですよっ!!」おおっとだめだしです。(笑
 
写真を撮られることってまずないので、結構大変なんだな、というのがわかりました。(汗

土こねが終わったら、もう即ろくろを引きます。
前もって板や手水、カット用の糸、ヘラ、とんぼなどの道具はそろえておいて、こねた土をろくろにすえて、、、。
土殺し。  やや物騒ですが、粘土の表面と中心部の硬さをそろえるための作業です。

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これを数回繰り返したのち、本日は飯碗を引きました。
「はやーい!」    まあ、しごとですから。(^^;)でも、ありがとう。






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こうやって順調に撮影はすすみ、本日めでたくアップできました。
人にみられながらろくろを引くのは、どんなもんかと思っていましたけど、Kさんのおかげでリラックスして撮影していただけました。   どうもありがとうね!Kさん!
トップの画像も真剣な仕事の様子をとらえてもらいました。
やっぱ、ちょっとこわいな(笑
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# by 93hossy | 2007-08-15 00:00 | 日記 | Comments(4)

白い静物

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ブログの初日に紹介した「夏雲」もそうなのですが、この白い静物も、「たたき」という技法で作ってあります。

この技法自体はすごく古く、日本の古い時代のものにも見られますし、韓国や、中国、東南アジアなど、広い地域で見られる技法です。

たとえばたたきの壺を作る、とします。
まず、紐作りでつぼを作り始めます。何段か積んで、手である程度伸ばしたら、粘土が少し硬くなるまで放置しておきます。
ある程度硬くなったら、壺の内側にあてものをして、外側から勢いよくパンパンと叩いていきます。叩いてしめていくため、非常に薄く、しかも堅牢に出来上がります。

この繰り返しです。時に形を整えるためにろくろを回しながら上にのばしていくこともあります。
最後に口作りをして出来上がりです。

行程としては非常に単純です。大甕を作る場合、この甕の中に、火をおこした炭を入れてそのつど乾かしながらどんどんつんでいく、という荒業もあるそうです。韓国で修行された方がその様子を間近で見て、「ともかく仕事が速かった」とおっしゃっていました。

私は、夏雲を作ったときも、そんな荒業は使っていませんよ(笑

その代わり、いくつか平行して作り、他を作っている間にいい具合に乾燥した壺がまっている、という風に仕事を進めていきます。

私の場合、この出来上がったあとがまた面白くて好きな行程です。

化粧土を施しますが、ただはけで塗っていくのではなく、いいころあいを見て施すと、面白いテクスチャーが見えてきます。

この化粧土、焼きあがると、表面がひび割れたようになり、これを私は「ひび化粧」と呼んでいます。風化した木の表面のようになり、気に入っています。

食器の場合は、ここまでひびを入らせることなく、濃淡で趣を出していきます。

どこかで私のたたきの作品を見られたら、表面の様子をみていただくと、とても面白いですよ。
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# by 93hossy | 2007-08-14 03:48 | 作品の紹介 | Comments(4)

涼をとる

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今日の夕刻、仕事もそろそろ終わりの時間に、学生時代の後輩がたずねてきてくれました。

彼女とは、在学中、そんなに親しく言葉を交わしてはいませんでしたが、数年前、町でばったり出会い、お茶したのがきっかけで、今ではしょっちゅう会う仲になりました。

彼女はピアニスト。ピアノ講師をしながら、演奏活動もしているがんばりやさんです。

そんな彼女とは、自由業で生きていく厳しさや悩みを話し合う、、、のではなく(笑)、明るく前向きにがんばろう!という心意気が合って、もう一人、自由業の先輩と三人で、自由業の会、というものを作っては、食べて、食べて、元気をチャージしています。

突然、菊池渓谷にいきたくなり、「いっちゃおっか!」と、すぐに話はまとまりました。

入山したのは、もう5:30すぎ。
入り口で「あのう、入山時間は何時までですか?」と聞くと、速答で帰ってきました。
「何時までってのはないんですけどね、ほら、山は早く日が暮れるから、暗くならないうちにでてね。」
なるほど。そうですね。ありがとう、おばさん。

それから渓谷の遊歩道を久々にウォーキング!
たっくさんのきれいな空気をすってきました!!!

もうすでに蜩が鳴いています。空気は冷たく、Tシャツの私は肌寒く感じるほどでした。

竜が淵と言うところまで降りていくと、水は青くすんでおり、ああ、ここには竜神様がすんでいらっしゃるな、と感じます。

短い滝から流れ落ちる水。ほとばしる水しぶき。
マイナスイオンのシャワーをたっぷりあびて、二人ともパワーアップ!

ほんの30分の距離に、こんな美しい場所があって、つくづく菊池はいいところだと思いつつ帰路につきました。

さそってくれてありがとね!リフレッシュできました!

写真は菊池渓谷の一部です。
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# by 93hossy | 2007-08-12 23:08 | 日記 | Comments(2)

こんなことも仕事です。

弟子入り生活は、相当自分にとっては厳しくて、体力的にも、精神的にもずいぶんつらかったこともありました。

はやく自分の窯を持ちたいなあ、、、、。

そう思いながら毎日仕事に励んだものです。
だけど、、、始めてみてわかったのですが、弟子生活のほうが100倍楽でした。

というのも、今までは、師匠の仕事は師匠が、弟子の仕事は弟子が、いわゆる分担していたわけです。

独立したら、そういうわけにはいきません。誰も手伝ってくれるわけじゃありませんから、1から10まで自分、自分、自分。

ここ2、3日格闘していたのが、これ。「網戸の張替え」です。(笑

自分の中で、これだけは男性のお仕事だ!と勝手な伝説を持っていたんですが、見事に崩れ去りましたね。(笑

張替えの網、ゴム、ローラー、クリップ、カッター、これで全部です。
DIYのお店では、季節柄、網戸コーナーが設けてあり、品物も選びやすくなっています。

私の選んだのは、仕事場用に24メッシュ。蚊も入らない大きさです!
展示ギャラリー用に20メッシュの黒。こちらは、外の風景が見やすい色なんだそうです。

最初、1枚目はもう、、、、イライラの連続!!!
こっちを張り始めると、斜めに入っていって反対の端っこが足りなくなって、、、、、、もういやっ!

いったん、気を落ち着けて、コーヒーブレイクのあと、もう一回チャレンジしました。

やれるじゃないの。なかなかいいんじゃない?

仕上がりはかなり完璧に近いものでした。(苦笑
どこにもゆるみがなく、斜めにもなっておらず、、、。

私の伝説はどこへいったの、、、、?
すこしばかり、人に頼るところを残しておいたはずだったのに、、、(T-T)

徒然草ぼうぼう、、、、。こういうとき、このタイトルをしみじみ感じます。
歩いていきます。どこまでも。草ぼうぼうでも。

写真は午後の田んぼ。照り返しは暑いけど、きらきらした水面は、夏!を感じます。f0143299_257521.jpg
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# by 93hossy | 2007-08-12 02:59 | 日記 | Comments(4)

大忙し

夏は、自分が思った以上に来客があります。

今日も、学生時代の友人が夫婦でたずねてきてくれました。

彼女は、私が弟子入りしていたときから、応援してくれていた大事な友人の一人です。
当時、かなりきつめの生活をしていた私のもとへ、わざわざたずねてきてくれて、呼子にあるフレンチレストランで食事をご馳走してくれたのをよく覚えています。

その日は、花火大会でもあり、呼子は大賑わい。しばらく花火を見たあと、ゆっくりと食事を楽しみました。心優しい彼女も、今では優しいだんな様と幸せに暮らしています。

今日の会食は、お隣りの山鹿市にある、「ビストロ シェ・ル・コパン」で。
http://www.chezlecopain.com

ここは、数年前、学生時代の後輩が見つけて誘ってくれて以来、ずっと通いつめている(というほどしょっちゅういけるわけではありませんが、、、、、)お気に入りの店です。

こじんまりとした店内は、よく、雑誌でパリのビストロを紹介してありますが、まさにその雰囲気。
床はタイル張り。調度品も、しっかりしたもので、店内にところどころ置いてある、パリのアンティーク雑貨が雰囲気をだしています。

マネージャーさんのほどよいサービスも心地よいし、なんといっても、素材選び、料理、全てにおいてこだわっているシェフに脱帽です。
しかし、ほんとによい店です。何度行ってもあきません。はい。
食いしん坊の私としては、自分で絶対に作れない料理を出してくださる、というのが、絶対的にプロ意識を感じてやまないのです。
ああ!もっとかきたいけど、、、。今日はイントロダクションだけ、、、。(笑

友人との会食を済ませ、再び昼から仕事、そして夜はグループ展「パンゲア」のミーティング。

うちにたどり着いたのは、、、0時をまわっていました。
今日もよく眠れそう、、、。(笑

写真は、f0143299_1263454.jpg弟子時代の作、三島角ぐいのみ。お酒はまあまあ好きです。食事がおいしくなりますからね。
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# by 93hossy | 2007-08-11 00:49 | 日記 | Comments(4)

三島の飯碗

私の飯碗は、自作の三島です。f0143299_22534999.jpg

ご飯を食べているときは見えない模様が、食べ終わると見えてきます。
ちょっとしたおたのしみです。

三島は、印を押したり、線を引いたりするときも、もちろん気を使いますが、化粧土を塗り、それを程よいころあいではぐときも、意外に神経を使うものです。

学生の頃、好き勝手に作っていた頃は、そんなこと思いもしませんでした。弟子入りして、「星乃君、三島ははぐときがむずかしかと。」(はぐときが難しいのだよ)といわれたときも、「???」あまり響いていませんでした。

それがわかるのは、自分のものを作らせてもらって、窯の片隅に入れていただけるようになってからでした。

はぎすぎても、はがなさすぎてもだめ。

自分の思い描く三島の風景がはっきりしていると、それは強く感じられます。
もっとこう、、かすみがかかったようにできないのかしら、、、。

こうして、三島は、はぐときも神経を使うものだ、ということを知ったのです。

手にしっくり来る大きさ、重さ、そして姿。飯碗は奥が深いなあ、、、と最近つくづく思っています。

写真は枝豆ご飯。このごろ束にして売ってありますが、おつまみにゆでても、残ってしまうこと、ありますよね。そんなときは、殻から出して、にんじんの千切りをさっとゆで、さらにみじん切りにしたものと、塩昆布を短くカットしたものを一緒に混ぜます。ささっとできて、見た目も鮮やか、もちろん、味もかなりのものです。一度お試しください。f0143299_2254149.jpg
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# by 93hossy | 2007-08-10 00:00 | 作品の紹介 | Comments(4)

部屋の中を少し

「伊藤真乗の目と手」展。
今、福岡であっている展覧会です。
今日は、友人に誘われて、「仏師の少ない現在、とても貴重な作品を残されている」ということで、見に行ってきました。

会場はすごいにぎわい!!!人混みが多少苦手の私はやや気後れしましたが、まあ、ともかく中へ。黒いスーツのスタッフが丁寧に会場への案内をしてくださって、なにやらちょっと仰々しい感じでした。(なれてないからなあ、、(^_^;))

中にはいると、考えていたよりかなり多くの作品が展示してありました。

どーんと横たわる大涅槃像。大日如来像や、様々な様子の釈迦像。聖徳太子像。。。。

いろんな彫塑展に行きますが、やはり、仏像というのは、特別な感じがしました。
学生の作る、心の入っていないただの像と違って、表情をみると、作り手の、優しい心が表れているようでした。
京都の寺などでみるのとも違う、なんというか、、、悟りを開いた「人間」の表情、というのかな。
そういうものが表れていると思いました。

みほちゃん、つれていってくれて、ありがとうね。


帰ってしばらくすると、ものすごく美しい夕焼けが、、、。
今日は夕方の展示場を見てください。

小さな展示場です。ものはあまりたくさん置かないようにしています。
少しずつおいて、ちゃんと手に取ってみていただきたいからです。

まあ、作るスピードもおそくて、なかなか追いつかない、、という噂もありますけど、、、。(^_^;)

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反対側に、祖母から譲り受けた箪笥を置いています。別名ストック入れ。

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今日の夕景。
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明日もいい日でありますように。
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# by 93hossy | 2007-08-09 00:00 | 窯の周辺 | Comments(6)

自然に囲まれています。

窯のまわりは、自然がいっぱいです。
小さな村の中にある窯ですから、山の中と違う風景が見られます。

裏は田んぼ。その向こうに見えるのは、菊池川の堤防です。春にはこの堤防に菜の花が咲きます。
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うちの庭にある蔵。100年以上はたっています。中身はみそ・漬け物・粘土です。(笑
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うちの前は、小さな井手が流れています。今の時期は水量も多く、風情がありますよ。
こうしてみると、村の中に、結構蔵が建ち並んでいます。
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季節ごとに違った顔を見せてくれるまわりの風景。とても心安らぎます。
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# by 93hossy | 2007-08-08 00:00 | 窯の周辺 | Comments(6)