数日の雨の後、今日の風はとても涼しく。
あっという間に季節は衣替えをした様子。
大好きな季節。
昨日、八女に詳しい杉本さっちさんに連れて行っていただいて、
八女の街なかや、黒木、上陽などを見てまわりました。
ここは、お昼に立ち寄った塩屋カフェ。

ずっと仕事場を探している私。
雰囲気もあって、少し人通りもあって、、、と、だいぶわがままなイメージだけを膨らませ、
古民家でお仕事なんて素敵だ、、、という、軽い気持ちでご案内いただいたのでした。
結論から言うと、一人で使うには広すぎる!(笑
町屋というのは、間口はさして広くないのですが、奥行きがながーーーいのです(笑
そして、手を入れて便利に暮らせるようになった物件は、やはりそれなりのお家賃。
あいていても、持ち主がご高齢でホームに入っていらしたり、売りたい、と思っていらっしゃったり。
様々な事情があり、折り合いもつきませんでした。
だけど、昨日の収穫はとても大きなものでした。
さっちさんにご紹介いただいて、同行していただいたのは、
福岡県古民家再生協会の代表理事をされている、井上さん。
初対面なのに、ほぼ半日お付合いいただいて、
古材を活用したご自宅まで見せていただいて、

古い日本家屋のよさや、大工の技術を後世に伝えていきたい、
という、熱い思いを聞かせていただきました。
維持するのは大変だけど、このまま産業廃棄物にされるのは身を削られるようだ、
という、ご高齢になってしまった持ち主の方の思いをくんで、
古材として梁や柱を買い取って利用し、再築、という形で残していらっしゃる、という話は、
先日の、自宅解体の時の気持ちを思い出させ、
早くお知り合いになっていれば、、、と切ない気持ちになりました。
でも、これから大事な持ち家を解体するしかない、という道を選ばれた方に、
こんな方がいらっしゃるんですよ、と紹介することができるかもしれません。
井上さんも、「少しでも多くの方に、こんな活動をしている私たちのことを
知っていただくのも、大事なことだと思っているのです。」とおっしゃっています。
ご先祖様が大変な思いをして建てられた家だもの、そして、
しっかりとした技術を持った大工だからこそできた家だもの、
簡単にごみにはしたくない。
自分にできることは、多くはないけど、この思いを伝えていくのは、
自分の役目だと思っています。
こうおっしゃる井上さんのお仕事の根底には、たしかに愛がありました。
仕事の根底に、愛はあるのかい?
いつも、自分にも問うていることですが、改めて、ここは大事にしていきたい、
と感じました。
勿論、お金も稼がなきゃいけませんが、それが目的ではありません。
多分、愛があって、お金はついてくる。
井上さんを見ていると、そんな気がしました。
私もお仕事がんばろう!