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象鼻杯

うきは市に、河北家という名家があるのを御存知でしょうか。
この河北さんが作っていらっしゃるお茶が、実生在来種という、
中国から渡ってきた当初のままの、色んな種が混じった状態で生育されている茶畑でとれます。

私が子どものころ、茶畑があり、春になると、家族みんなで茶畑に葉を摘みに行き、
それを選別し、小枝や虫、ごみとなるものをとりのぞいて、
近くにある製茶工場にもっていく、というのが年中行事のひとつでした。
あの、とれたての柔らかい新芽の香り、とても懐かしいのです。

河北さんの作られるお茶は、この香りがします。
古くから受け継がれた蔵や建物は、庭に大きな楠があり、
楠森堂の名で親しまれているといいます。

先日、このお茶を楽しむ催しで、象鼻杯という催しがありました。
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蓮の葉というのは、御存知のように、レンコンの葉ですから、茎の中の穴もとても大きく、
まるでストローのように水が通ります。
葉の中心部に穴をあけ、そこからお茶や酒をたらして飲むと、5歳若返るといわれているのだとか(笑
ちょっとしたお料理とお茶を楽しんで、
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今度はお庭を縁側より拝見。
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縁側の板も一枚一枚がとても広く、立派な建物であることがここひとつでもわかります。
庭を渡る風もそよそよと。
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車を停めた近くの湧水源から流れてくる水、風のきもちよいこと。
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美味しい水で飲む楠森堂さんのお茶は、最高に美味しく、細胞レベルで若返ったに違いありません(笑
毎年この時期に催される象鼻杯、来年はいかがですか?
秋の紅葉の時期には能や狂言もあるそうです。ぜひゆっくりとした時間とともにすごしてみませんか。

by 93hossy | 2015-08-01 19:23 |

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