伊達男との午後

久々のビストロでのランチは実に美味しく、
会話もはずみ、
あっという間にデザートのムース・オ・ショコラにたどり着いた。

最後の飲み物はエスプレッソ。

男は小さなカップに3つも砂糖を入れた。

女は、そんな男を尻目にノンシュガーで飲み干す。

男は困惑した顔をして尋ねた。
「なぜ君はエスプレッソに砂糖を入れないんだい?」

女は当然だ、といわんばかりに答えた。
「私、甘ったるい飲み物は苦手なのよ。知ってるでしょ。」

男は続けた。
「それは知ってる。だけど砂糖の入らないエスプレッソなんて。。。」

女はぼんやりと尋ねた。
「じゃあなぜあなたは3つも入れるの?」

男は優しく微笑みながら答えた。
「人生は苦いものだからね。」

女はくすりと笑った。
この男に会うと、難しく頭を抱えていた問題が
軽くさらっと解決されてしまうから不思議だ。

今、彼女には砂糖が3つ必要だ。
男のそばで美しい女が微笑んでいる。
人生は実に苦い。
f0143299_2015580.jpg

※ この物語はフィクションです。・・・ってベタすぎる(笑
[PR]

by 93hossy | 2011-11-26 20:15 | その他 | Trackback | Comments(0)

トラックバックURL : https://hossy93.exblog.jp/tb/16874616
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。

<< 灯りと温もり etuさんでの展示 >>