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師匠とのお話・覚書

忘れてしまわぬように
粗末にしてしまわぬように
書き綴っておきたいあの日のお話

今は雲をつくっとるてねー、みたかったねえ。

周りの言うことは気にせんで、自分の思うままに作らんね。

脚の具合はどうかね。無理せんで、じっくり仕事せんね。

料理はうまかったもんね。今でもつくっとるかい。

ガス窯でもできることはたくさんあるっちゃけん、自分なりに研究すればよか。
それが君の仕事だろう。

最終的に、自分の土と自分の釉薬を作る。君も土づくりはわかるだろう?

僕は仕事が辛いと思ったことはないね。好きなことしよるっちゃけん。

ぼくは正月にはだしで茶碗ひいてみたばい。君はそぎゃんことしたことあるかい。

削りだけでも、蹴轆轤使ってみんね。負担になるようなら、電動轆轤、工夫して使わんね。

君も弟子をとるようになったらわかる。生まれも育ちも違う人間が一緒に生活していくのは大変ばい。

いくつになってもチャレンジは大いにすればよか。

またこんね。


焼き物の話をすると、目を輝かせ、
懐かしい話なんぞほとんどせず、
これから先のことだけ、未来のことだけ頭において
藤ノ木土平は今日も仕事場に立っているでしょう。
私も負けちゃあいられません。
一歩でも近づかなくちゃあなりません。
師匠、次回は絶対ひとつ、自分の焼き物もっていきます。

by 93hossy | 2011-01-22 00:24 |

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