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化粧土の面白さ

現在県立美術館分館4階展示室3で開催中の、パンゲア。展vol.10。
これに出している「誕」。
化粧土の面白さ_f0143299_13194681.jpg

化粧土を内・外とほどこしていますが、
焼く前はこんな色です。
化粧土の面白さ_f0143299_13422620.jpg

焼いて黒になる部分には、カオリンなどをベースとし、
酸化第二鉄と呼ばれる材料が多く入っています。
このほか、コバルト、マンガンなどの酸化金属によって
黒という色をつくるわけです。
絵の具のように、見た色がそのまま焼き色になれば簡単なのですが、
焼き物の場合、ほとんど予測不可能。
窯大時代にとった実験データ、これまでに書かれてきた釉薬の本、
窯業試験場の資料などなどなど、、、
これらをもとに、予測をたて、自分なりに試験をし、
オリジナルの釉薬や化粧土を作っていきます。

また、材料同士の相性で、ぶつぶつとした肌になったり、
釉薬のような肌になったり。
これもまた、色のみを追いかけていてもわからないデータです。

試験、失敗、試験、まあまあ、試験、、、、
くりかえして今使っているものたち。

またこれから違う色を作ってみたいと思っています。
うまくいくかなあ、、、、

by 93hossy | 2010-10-16 13:30 | 仕事

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