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よくよく考えてみれば、このもみくちゃ具合

阿修羅展、いってまいりました。平日金曜日。
前日に思い立って、文筆家の吉田優子さんをお誘いして。
もうすぐスペインにまた行ってしまう吉田さん、よく誘ってくれたねー!と喜んでくれました。

すでに行った方のブログを散々読んで、
びびりまくった末、冷たいお茶、日傘、柳宗悦随筆集をもって、
光の森を6時18分に出発したのでした。(JR九州の、阿修羅展特別割引チケットで。)

吉田さんとは久しぶり。
ぺちゃぺちゃおしゃべりしながら鳥栖で降りて乗換え。
ほどなくして二日市駅に到着しました。この時点で8時11分。

タクシーつかまえて、8時30分に会場の九州国立博物館に到着。

ひゃ!すでに並んでる!!!

チケット引換券をすでにもっているわたしたち、
早速入り口に入る列に参戦。
(チケットを持っていないと、それを買うための列に並ばねばなりません。こちらもすでにかなりの列でした。)
この時点で、200名ほどの人が並んでました(笑
いったい1番目の方、何時にこられたんだ??

しかし、覚悟していたからなのか、
思っていたほど待ち時間ありませんでした!

開館は9時30分です。その時間には、博物館の中に入れていたし、
まあ、とにかくしゃべったしゃべった!
2人以上でいくと、待ち時間なんてきになりませんね。
阿修羅展会場に、エスカレーターをのぼって到着したのは9時40分ほどだったかな。

1時間は開館まで待つつもりでしたから、ほとんど待っていない、、、に近い?(笑

本当の闘いは、この後始まったのでした(笑

会場内、薄暗い中に、ソフトな照明で浮かび上がった彫像たち。

目当ての阿修羅像のまわりには、すでに黒山の人だかりです。(聞いてた通り)

ここに、歳をとってやや図々しさを身につけた私、ぐいぐいと入り込みました。

これでどうやって360度みるのさ??!

心配無用です。
係のお兄さんが、号令をかけてくださいます。
「いいですかー、そろそろ左に10歩歩きましょう。せーの!」
で、1,2,3、、、、、10!と動くわけ。

誰しもいいポイントでとまりたい。
でも、あんまり踏ん張ってると、集団の力で骨が折れるんじゃ?というほど、すごいパワーです。

それでもね、1週半してきましたよ。
唇噛んだ、なんともいえない表情、きちんとおさえてまいりました。
思いのほかふっくらと肉のついた背中も、まるで子どもの背中のようで、愛らしさすら感じます。

少年のようで、成人のようで、人間らしいけど、やはり人間ではなく。

こんなに多くの人をひきつけて離さない魅力を、
知らないおじちゃんやおばちゃんの汗と体臭と人いきれにまみれながら、
必死に集中して感じ取ってきました。
よくよく考えてみれば、このもみくちゃ具合_f0143299_1493022.jpg

みよ!このもみくちゃ具合!
ゆっくりと、また興福寺にいきたいな。

しかしね、見所は阿修羅像だけではないのですよ。
個人的には、八部衆、十大弟子の像も、ものすごくよかった。

ぎらりと光るまなこが、いまだにこちらをぎぎっと見据えているその様子は、
作り手の、厳かなる存在への畏敬の念がそのまま伝わってくるようです。

波打つ衣、歌舞伎のかたのようにぐっと構えた手、
古びて古びてなおもにぶく光る木の表面。
特に、鳥の頭をもつ、カルラ像、ぐっと心をつかまれますね。

これを守ってきた人たちの思いも、きっとこもっているのだ、と、ひしひしと感じます。

あまりに人が多すぎて、かえって個を感じる瞬間、
まわりの音も、なにもかも消え去って、自分と像だけの空間ができます。

それまでが長いですが、会場にはいってしまえば、
そのような体験、できるように思います。


どっぷりと仏像体験し、帰途に着くと、そこには200分待ちの超長蛇の列。
大宰府天満宮の参道までつながったトンネルの中まで、それは続いていたのでした。
神様、仏様、ありがとうございます。
ほぼスムーズでした。なにもかも。
コジマさん、ありがとうございます。
おかげで覚悟も準備もできました。
梅が枝餅をお土産に、大きな力に感謝しながら、
また帰りのJR、ぺちゃぺちゃおしゃべりの旅でしめくくりました。
めでたし。めでたし。

by 93hossy | 2009-09-14 14:29 | 好きなのよね

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