カテゴリ:言葉つづり( 23 )

優しさの種

人は誰でも、優しさの種を持っている。
そしていつでも、誰かに手渡す用意がある。

一番大事な人に、大好きな人に、それを手渡したいけれど、
どうしてもできないことがある。

近すぎたり、遠く離れていたり、
仲違いして会えなかったり、
勘違いされて遠ざかってしまったり、、、
いろんな事情で手渡せないことがある。

そんな時は、そっと周りを見渡してみよう。
もしかしたら、優しさの種が必要な人がいるかもしれない。
気がついたら、迷わずその人に手渡そう。

優しさの種は、きっと小さな芽をだすだろう。
そして小さな花を咲かすだろう。
ほんの一瞬で、すぐ枯れてしまうかもしれない。
でも、それでいいじゃないか。
そこに種ができたら、その人は、また別の、
優しさの種が必要な人に手渡してくれる。

こうして巡り巡って、大事な誰かに幸せの種が手渡されるかもしれないよ。

こんなふうに思うと、今目の前の人に
そっと優しさの種を手渡すことは、
大事な誰かに手渡すのと同じことのように思えてくる。

もしかしたら、「いらない」と言われることがあるかもしれない。
でも、それでいいじゃないか。
手渡した種は、いつか、花を咲かせることがあるかもしれないよ。

少し勇気のいるような相手にも、優しさの種を渡してみよう。
その時笑顔になってくれなくても、
いつかふと、優しさの種だったのか、と気づいてくれるかもしれないよ。

優しさの種が生まれたら、
大事な誰かに手渡すことができなくても、
目の前の誰かに手渡してみようよ。
手渡したとき、あなたの心にも、小さな優しさの花が咲いているよ。
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by 93hossy | 2013-10-01 08:19 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

雨の姿

降り続く雨

しとしとと
ざあざあと
ぽちょぽちょと
ごおごおと

光を閃かせ
バキバキと空間を折って割る
怒りの神の通り道
過ぎ去った跡に
薄紫のゆらぎを残して
世界の果てまで
のしのしと歩く

再び静かに降り続く雨

さらさらと
ぴちぴちと
しょぼしょぼと
ぽとりぽとりと

辺りはにわかに明るさを取り戻し
雨はあがりかけの姿を
線香花火の最後の姿に似せた

ちりちりと
日を浴びて小さく輝く雨粒

私の心に降る雨は
いつもこれくらいの大きさだ
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by 93hossy | 2012-07-03 23:38 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

めぐりゆくもの

雲は流れ形を変え
雹となり霰となり雨となり
大地に飲み込まれ

岩より出で
泉よりわき
細き小川はやがて大河となり

そはまた熱き太陽に照らされて
蒸散の粒となり
キラリキラリと輝きながら空へと戻る

広大な循環の物語

恋は生まれ形を変え
涙となり怒りとなり喜びとなり
気付かぬうちに愛となる

泉のように絶え間なく
あとからあとからあふれ出るもの

点滴のように絶え間なく
そっとそっと一滴ずつ心にしみていくもの

いつしか身体一杯に満たされて
愛するものへと受け渡される

広大な循環の物語

枯れることはない
うしなうこともない
ここにありそこにあるもの
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by 93hossy | 2012-06-15 05:36 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

月は月

誰がために輝くか 今宵の月は
長く暗き夜に耐え
緑けぶる夏の訪れに輝きを増す

誰がためでもよいではないか
月は月
誰の目にも美しく
人の心に変容をもたらし
改革の機を与えてくれる
そが月の役目

群青色の庭に立ち
青く輝く光を浴びるそのとき
月と我の間に立つものはなし

柔らかき光を浴び
固く閉ざしたものは壊され
新たに再生を試みる

もしも雲が覆い隠し
誰の目にも映らぬ夜があるとしても
必ず輝く月はそこにある

月は月
なにものにも変えがたき
輝きを持つ
宇宙(そら)がどれだけ広かろうとも
そなたにかわるものはない

我もまた我
変容と再生を繰り返し
みりみりと成長を続ける大樹

強い風にうちつけられ
激しい雨に傷つけられ
日照りに枯れかかることはあっても
その根は深く広く強く大地をつかみ立つ

あらたな雨雲に浸されて
緑は色を取り戻し
天を仰ぐほどに成長することだろう

それぞれに役割があり
そは互いに繋がっている
独りではない 
独りではない
見渡せばそこに仰ぎ見る樹は立っている

輝く月よ
光線とともにその孤独の一片を解き放て
我はこの幹で枝で葉で受け止めよう
そなたがいつも明るく柔らかな光を届けられるように
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by 93hossy | 2012-06-10 03:39 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

風と緑

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風はいつものように木々の間を通り抜け
花をゆらし草をさざめかす

透明の風はいつしか緑色をまとい
光をきらめかしながらすすむ

いい香りの洗濯物に挨拶し
蝶の航路にぶつかってはひるませる

萩の葉の揺れのなんと柔らかく小刻みなことよ
震えるような揺れに聴こえぬ鈴の音を聴いた

枝垂れ梅の枝も名も知らぬ蔓の葉も
風になぞられ喜びにうちふるえる

窓から入り込み
寝ている子どもの頬をなで
汗ばむ額にひやりと魔法をかける

ほんの数分の出来事に
世界は緑の色を帯び光のきらめきを授かるのだ

風よもっと遠くへ
この爽やかな香りを届けてはくれまいか
もっともっと遠くへ
緑の魔法を届けてはくれまいか
いつも皆の心が喜びに満ち溢れるように
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by 93hossy | 2012-05-27 15:09 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

風月花鳥

風やみて煖炉(ストオブ)の燃ゆる音しずかにつもる夜

月思いの外強き光にて散り散りの雲を照らす

花深き眠りにつき草木と共に露を抱く

鳥夢中にて天高く羽ばたきどこまでも遠く思い煩うこともなし
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by 93hossy | 2012-04-10 05:14 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

繰り返しているようで同じことは二度とない

ギャッ ギャッ と朝の空気を裂く鳥の鳴き声
たちこめる冷えた空気
朝が来る毎に昇る太陽
朝露に濡れる緑

毎朝の静かな儀式

それは繰り返しているようで
同じことは二度とない

生きている私たちが毎日同じようなことをしているとしても
けして同じことは二度とない

常に前に進む

この瞬間は過去となり
さっきまで未来だったものは
今このときとなる

時間軸を綱渡りしながら
点だったものは繋がり線となる

点と点の間にできるもの
それはリズムとなり
それぞれが固有のリズムをもって生きていく

あらゆるリズムは交差し
複雑に絡み合うこともあれば
気持ちよくユニゾンを奏でることもある

単調に見えてその実複雑な毎日
バタフライエフェクトは
思いもよらぬ効果を生み
曲に変化をつけていく

ユニゾンばかりでは壮大な曲は生まれないのだ

自分にとって光るリズムを見つけたら
それは永遠に影響を与え続けてくれるだろう

繰り返しているようで同じことは二度とない毎日に
光る変化を与えてくれるリズム

そんなリズムを見つけたら
私はそっと見守りながら私固有のリズムを磨くとしよう
それはいつか出会い
誰も聴いたことのない曲となる
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by 93hossy | 2012-03-06 07:13 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

循環

岩の間からしみ出でて
ろ過された純粋な細い流れ

いつも一つの方向に
流れ続けて次第に幅を増していく

動き続ける流れはよどむことなく
ただただ彼方の海を目指して
絶えることなく流れていく

海から何かが返って来ることはない
そんな風にみえるものだ

だがしかし本当のところをよく考えてみれば
海から天にむかって昇った水滴は
やがて雨となり
緑を濡らし大地に降りつづけ
硬い岩をもしめらせていく

そがまた岩肌からしみだして
どうどうと流るる川となるのだ

疲れたときは暖かい水となろう
はじけるときはそっと傍らに注ぎ入れよう

荒れ狂うときも
陽を浴びて輝くときも
変わらずこの流れは
寄り添うように注ぎ込まれる

どこかで繋がり巡っていくもの
愛もまたそのようなもの

我はただ純粋に君を愛す
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by 93hossy | 2012-02-28 04:45 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

星滴

梅蕾膨らみ
春を思わす昼の野

日は暮れ
青黒き色に包まるる

肩をすくめ
冬の名残を味わえば

空には同じく
肩を震わす星々あり

共に今宵はしのぎ合おう
明けの薄紅に心温まるまで
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by 93hossy | 2012-02-26 22:44 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)

雲月夜

温かき月
西の空に昇りて
雲を照らす

温かき光浴びて
芽吹く命

遠くから射す光浴びて
色めく乙女

大いなる姿に背を押され
己れの足で立とうと
心強く思うおのこ

星は蛍ほどに見えることを恐れはしない
と詠ったはインドの詩人
月もまた己れの大きさも役目も知らぬ

それは恩恵を受けたもののみが知る
われもまたそのひとり

しかしまた
芽吹いた命も
恋する乙女も
志を立てたおのこも
月を照らす
そをみて月は
己れの役目の一片をしる

命とはそういうもの
照らし照らされて
育みゆくもの

けしてひとりでは生きてはおらぬ

そなたがあり
皆がある

そなたがあり
我がある

月があり太陽があるように
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by 93hossy | 2012-02-05 14:18 | 言葉つづり | Trackback | Comments(0)