danceみるのが好きだったり

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じつはわりとコンテンポラリーダンスをみるのが好きだったりします。

学生時代は、ピナ・バウシュ展をみに、わざわざ横浜だったか東京だったか、
行ったこともありますし、
勅使河原宏の舞踏も東京にみにいき、当時よくメディアに露出していたコピーライターの方が
沢山モデルさんを従えてきていたところにぶちあたり、バブリーだな、などと思ったこともありました。
山海塾の白塗り舞踏とか、天児牛大(あまがつうしお)とか、ビデオもライブパフォーマンスも
とにかくみまくりました。
広島時代には、アフリカのダンスティームのパフォーマンスをみたり、
ダンスパフォーマーと音の競演を果たしたことも。(教授や後輩と共に)
好みは偏っていたかもしれませんが、当時私が学んでいた教授と助手の先生が、
そういった身体表現を子ども達の表現教育に取り入れていらっしゃったことも影響していたんだと思います。
音楽教育だからといって、聴覚のみの刺激ではなく、五感をフル稼働させる教育。
今であっても、まったく古びない、面白く自然なアプローチだと思います。

そんな私は、学生時代からその助手の先生や後輩たちと、パフォーマンスグループを作り、
数々舞台に立っていた時代もあるのです。
演劇的であったり、ミュージカルのようであったり、全く台詞はなく、身体表現のみのパフォーマンスであったり。
毎回表現は自在に改められ、その都度、新しい表現を探しながら活動していました。
ピナ・バウシュの、日常の動きを反復することによるダンス、などという表現方法も、
積極的に取り入れていた記憶があります。
もっとも、動きはダンサーのそれとはかけ離れており、シビアでも美しくもなかったと思います。
もう少し、クスクスと笑いを誘うような動きに注目していたのも事実です。

昨日、熊本市現代美術館で行われたダンス公演「SALT」は、
チベットの少数民族が塩田から塩を運ぶときに使うヤクという動物の動きからインスピレーションをうけたものだとか。
脚で足元のなにかもったりとするものをくゆらせ、脚を抜いたり、
ゴロンと背中を転がしたり、
歩いたり、、、
ひとつひとつの動作を見ていると、たしかに、クラッシックバレエに見られるような、
美しさを追求したものではなく、もっと力強く、自然と出てくる動きをデフォルメしたもののように思えます。
反復し、再構築し、組み立てていくその様子は、まるで曲を作っているかのようでした。
激しい動きを繰り返すうち、息は荒くなり、ダンサー2人が向かい合って四つんばいになる場面では、
むき出しの腹がまるで、獲物を狙って走り、急に立ち止まったチーターのように波打っているのです。
鍛えられたダンサーの身体は、ただ見るのでも美しく、動くと更に美しさを増すように思います。

媒体を使うのでなく、己の身体ひとつで表現する。
ダンサーとはなんとも過酷で美しい仕事をするものだと、しみじみと思うのでした。
終演後の簡単な解説で、本当は、足元に塩を広げ、その上で踊るのだ、とおっしゃっていました。
なるほど、足元にもったりとしたものが見えたのは、そのせいだったのか。

女性のジャニ・ベン・ハイムさんは初来日。
男性の河原田隆徳さんは、熊本市出身。
今後は熊本でも活動をしていくとのこと。活躍が楽しみです。
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by 93hossy | 2015-02-08 09:48 | 好きなのよね | Trackback | Comments(0)

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