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新年会atリストランテ宮本

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おそらく唯一の新年会(笑 
気のおけないお友達と年の初めのご挨拶。

一皿目は神経じめをしたひらめのカルパッチョ。肝のコンフィやクルトンといった、食感の違うものをのせた一品。ふりかけられた海苔の風味がひろがって、後味の塩も甘みのある〆。爽やかなオリーブオイルがわずかに香ってまろやか。

カボチャのポタージュは幅広のリムつき皿にのって。リムの上には、長人参のマリネやフライ、金柑のマスタード漬けといったものを添えてあり、ポタージュの中にもコロンと何かが。
よく見るといきなり団子???いえいえ、キャラメリゼしたから芋をなんとニョッキで包んだ、まるでいきなり団子の演出がたのしくびっくり(笑 常に食べる人を楽しませたい、というシェフの思いがちりばめられた一皿。

菜っ葉のパスタが運ばれてくると、小走りで近寄ってこられたシェフ。
「これね、手抜きパスタみたいに見えるでしょ。でもね、違うんですよ。小国の黒菜を使ったパスタなんです。」
平たいパスタにからんだ、菜っ葉のソースと、ゆでたての菜っ葉の香りはなんとなく高菜漬けを思わせる香り。もうお話の途中でつい食べ始めてしまったわたし(笑
うわー、、、なんというのか、なっつかしいような、いや、初めて食べてるんだけども、オリーブオイルと菜っ葉って、こんなになじむの??というお味。コクもあり、自宅でできそうでできない味。写真撮り忘れるほどの好みの味でした(笑 イタリアの伝統料理、フダンソウのパスタから作られたものだとか。雪深い小国で、その地帯だけ温泉の地熱であたたかい村にできる黒菜。お話を聞いただけで滋養豊かなことがわかります。

最後にドーンと運ばれてきたこの厚々とした豚は、香心ポーク。初めて食べる火の通し方、というと変なんだけど、もうそれ以外言いようがなく。
南部鉄器で焼いては寝かせ、焼いては寝かせ、を繰り返すと、生の肉のきめ細かさをそのままに、しっとりした食感の残る焼き上がりになるのだそうです。食べてみるとわかります!(笑
ソースも二種ちりばめてあったけど、私は圧倒的に小国スギのプレートの縁にぱらぱらっと置いてある塩!この塩をちょんちょんとつけて食べるのが最高に好みでした(笑 実はこの塩にも秘密があるんですが、これはぜひシェフにお尋ねください(笑 

シンプルなお料理のようで、お肉や魚はきちんとしめて熟成させてあったり、野菜もぐんと甘みを引き出してあったり。ないものは自分で作り、アイディアがわいてきたらすぐ試す。美味しいお料理を出すお店には、共通項があるなぁ、などと思いながらいただきました。
食後のシェフのアフタートークが、実験大好きな私のつぼにはまって、ついつい質問も沢山してしまい、長居したのでした(笑
いい新年会に参加して、今年もますますがんばろう!と思えました♪

by 93hossy | 2015-01-19 22:02 | 食と器

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