久々にお散歩してみれば
2014年 07月 16日
朝の散歩をすると、だいたいいつも、気分爽快になって帰ってくる。
だが、今朝の空はどうだろう。
雲が低く厚くたれこめていたせいなのか、なにか不安な気持ちにさせられた。
分厚い緞帳のような雲が速い風にのって目の前を通り過ぎていく。
ところどころぽっかりと口があいて、もっと高い空がその中から見えている。
その下を通り過ぎる時だけ、雲はちぎれて、綿菓子のような、羊のようなふわふわとしたかたまりになって、
どんどん走り去っていく。
立ち止まり立ち止まりぼーっと空を見ながら考えている私の、のろのろとした歩みを取り残しながら、
あっという間に東へ向けて走っていく雲たち。
その向こうに何がある?
間違いなく、白く輝きを増しながら、この空を照らそうと構えている太陽がそこにはあるはずだ。
でも、今日はなぜか見えなかった。
分厚い緞帳で空がぶっつりと断ち切られ、そこだけ隠されて見えないのだ。
なんだか今日はいつまでも混沌としているなぁ。
遠くの山の端が赤く怒っているようで、目を凝らすと、少し光が降っているようにも見える。
振り返って土手の上で立ち止まり、ぐるっと360°眺めてみた。
こんなに空は広かったか?
電線もそう多くなく、見上げれば空がずっと向こうまで広がっていることが、
黒い雲が続いているのを見ることで、思いがけず気づかされた。
ほぉ。広いね。青空の時より広く感じる。
こんなこともあるんだな。
遠く、なかなか先の見えないように見える道も、
角度を変えてみればきっと、なにか他の物が見えてくる。
そんな気がした今朝の空。
気がつくと東の空は眩しく白い光で溢れていた。
by 93hossy | 2014-07-16 06:31 | 窯の周辺