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雲月夜

温かき月
西の空に昇りて
雲を照らす

温かき光浴びて
芽吹く命

遠くから射す光浴びて
色めく乙女

大いなる姿に背を押され
己れの足で立とうと
心強く思うおのこ

星は蛍ほどに見えることを恐れはしない
と詠ったはインドの詩人
月もまた己れの大きさも役目も知らぬ

それは恩恵を受けたもののみが知る
われもまたそのひとり

しかしまた
芽吹いた命も
恋する乙女も
志を立てたおのこも
月を照らす
そをみて月は
己れの役目の一片をしる

命とはそういうもの
照らし照らされて
育みゆくもの

けしてひとりでは生きてはおらぬ

そなたがあり
皆がある

そなたがあり
我がある

月があり太陽があるように

by 93hossy | 2012-02-05 14:18 | 言葉つづり

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